ジェネリック(generic)とは

最初に開発・発売されたオリジナルを「ブランド」、他の製薬会社がコピーしたものを「ジェネリック」と呼びます。配合成分等はまったく同じで効果も同等だと考えられます。

医薬品の開発費は数百億円ともいわれ、更に10年から20年という長い期間がかかります。これらの開発費が最初の薬価に反映されるため高額になります。
それに対し、ジェネリックは開発費が不要なため、安価な価格設定が可能です。ただ、そうなるとオリジナルを買う人がいなくなり、最初に開発したメーカーは大きな打撃を受けてしまいます。

そのため、WTO(世界貿易機関)の先進国に対しては、薬の特許権は20年間と義務付けており、その間は許可無くジェネリックが市場に出回ることはできないことになっています。
 
しかし、インドやタイなどの国は、「方法特許」のみを認め、「成分特許」を認めていません。ですから、全く同じ成分をちょっと違う方法で製造するのは全く問題がありません。

これは消費者や薬が買えずに困っている人にとっては大変な朗報なのですが、欧米の製薬会社は特許権侵害と見なして憤慨しています。

しかし、これが決して悪いことではないのです。
世界には薬を買えずに苦しんでいる人がたくさんいます。裕福な国に生まれれば、高い薬を買って治療することもできますが、貧しい環境に生まれ、病気になった場合、高額な治療薬は買えません。
その治療薬が安価であることで人命を救うことになるとすれば素晴らしいことです。

この件について欧米の製薬会社は訴訟も起こしていますが、世論は、どちらかというとインドなどに味方しています。
「世界中で平等に医療を受けられるようにすべき」と考える人が多いのかもしれません。